点字変換ツール
ひらがな・カタカナ・英語を点字(日本点字・英語 Grade 1)に変換し、点字画像(SVG/PNG)の作成や逆変換もできる無料ツール。数符・外字符・拗音に対応し、Unicode点字を即座にコピーできます。入力データはサーバーに送信されません。
※ 点字は前後の文脈で読み分ける文字体系のため、機械的な逆変換は目安としてご利用ください。
※ 英語点字の逆変換は Grade 1(非縮約)専用です。縮約(Grade 2)点字を入力すると誤読されます。
点字画像の設定・ダウンロード (SVG / PNG) ▼
※ 米国 ADA 703.3 は標識に Grade 2(縮約点字)を要求するため、本ツールの Grade 1 出力は ADA 標識要件を満たしません。また画像や印刷物は凸点になりません。
※ 実際の寸法で印刷するには、印刷設定で倍率「100%(実寸)」を指定してください。1行のマス数で単語の途中でも改行されます。
本ツールは基本的な点字表記規則に基づく自動変換ツールであり、すべての文脈判断(漢字の読み分け・高度な分かち書き・慣用表現・特殊音・専門記号など)に完全対応するものではありません。公共標識、配布物、製品パッケージ等の点字を作成・印刷される場合は、必ず点訳の専門家または点字読者による校閲と確認を受けてください。また、画面表示や一般的なプリンター出力は平面であり、触読可能な凸点にはなりません。
概要
点字変換ツールは、ひらがな・カタカナの日本語文章、およびアルファベット・英数字・記号で書かれた英語テキストを、Unicode の点字文字(U+2800〜U+283F)に瞬時に相互変換できる無料のオンラインツールです。日本点字委員会が定める「日本点字」の基本規則、および国際英語点字評議会(ICEB)が策定する統一英語点字(UEB: Unified English Braille)の Grade 1(非縮約)規則に基づいて変換します(対応範囲は基本文字・数字・記号です)。
点字への変換だけでなく、点字文字列から日本語カタカナ・ひらがなや英文へ復元する逆変換機能も備えています。さらに、ミリメートル単位で点の直径・マス間隔・行間隔などを細かく調整できるSVG / PNG 点字画像作成・ダウンロード機能を搭載しており、米国のアクセシビリティ基準である ADA Standards 703.3.1 の寸法範囲プリセットも選択可能です。
教育現場での点字学習、福祉・バリアフリーに関する資料作成、点字のデザイン・レイアウト検討、視覚障害者支援の初歩的な確認など、幅広い用途でご活用いただけます。すべての変換・画像レンダリング処理は利用者のブラウザ内で完結するため、入力した個人情報やプライベートなメッセージが外部サーバーに送信されることは一切ありません。
使い方
方式と変換方向を選択する
「日本語(日本点字)」または「英語(UEB Grade 1・非縮約)」を選択し、「文字→点字」または「点字→文字」の変換方向を指定します。
テキストまたは点字を入力する
日本語かな・英数字・記号、あるいは点字Unicode(U+2800〜U+283F)を入力します。入力と同時にリアルタイムで変換結果が表示されます。
結果のコピーや点字画像をダウンロードする
変換されたUnicode点字をワンクリックでクリップボードにコピーしたり、ミリ単位寸法を指定してSVGやPNGの点字画像として保存します。
用語集
- マス(セル / Cell)
- 横2列・縦3行の計6つの凸点で構成される点字の基本単位。左列の上から「1の点・2の点・3の点」、右列の上から「4の点・5の点・6の点」と呼び、点の有無の組み合わせ(2の6乗=64通り)で文字や記号を表現します。
- 日本点字(Japanese Braille)
- 1890年(明治23年)に石川倉次の案が日本の点字として採用された日本語表記用の点字体系。母音(1・2・4の点)と子音(3・5・6の点)の組み合わせを基本とし、濁音符や拗音符などの前置符号を組み合わせることで五十音や記号を表現します。
- 統一英語点字(UEB: Unified English Braille)
- 英語圏諸国の点字規則を統一するために国際英語点字評議会(ICEB)が定めた英語点字の規則。英語のアルファベット、数字、大文字符、各種記号の表記法を定めています。
- Grade 1(非縮約点字)と Grade 2(縮約点字)
- 英語点字の表記方式。Grade 1 はアルファベットや記号を1字ずつ直接点字に対応させる非縮約方式で、初学者の学習や文字単位の確認に適しています。Grade 2 は単語や綴りの縮約記号を用いる表記方式です。本ツールは Grade 1 のみに対応しています。
- 数符(すうふ / Numeric Indicator)
- 次に続く文字が数字であることを示す前置記号(点番号: 3・4・5・6の点、⠼)。点字の数字は「1〜9、0」がアルファベットの「a〜j」や日本語のア行・ラ行と同じ点の配置であるため、誤読を防ぐために数符を前に置きます。
- 外字符(がいじふ / Foreign Letter Indicator)
- 日本点字の文章中でアルファベット(ラテン文字)を書き表す際に前置する記号(点番号: 5・6の点、⠰)。英字の連続の先頭に置き、大文字には大文字符(6の点)、すべて大文字の場合は二重大文字符(6・6の点)を併用します。
- 第1つなぎ符(Hyphen / Continuation Indicator)
- 日本点字において数字の直後にア行やラ行の仮名が続く場合、あるいはアルファベットの直後に仮名が続く場合に挟む記号(点番号: 3・6の点、⠤)。数字や英字と仮名の境界を明確にし、誤読を防ぐ役割を持ちます。
- 分かち書き(わかちがき)
- 点字において、言葉のまとまり(自立語や文節)ごとに1マスあけて書く規則。点字はすべて表音文字(カナ)で表記され漢字のような視覚的区切りがないため、正確な意味理解のために分かち書きが行われます。
- Unicode 点字ブロック(U+2800〜U+28FF)
- Unicode規格において定義されている256個の点字図形領域(U+2800〜U+28FF)。6点点字(64通り)および8点点字(256通り)のすべてのパターンが網羅されており、点1(1)、点2(2)、点3(4)、点4(8)、点5(16)、点6(32)のビット和として各文字のコードポイントが決まります。本ツールの入出力変換では、伝統的な6点点字に対応するU+2800〜U+283F(64パターン)の範囲を扱います。
- 米国 ADA Standards 703.3
- 米国の 2010 ADA Standards for Accessible Design 703.3 に規定されている点字基準。点字の物理寸法(点径1.5〜1.6mm、マス内点間隔2.3〜2.5mmなど)が定められており、“Braille shall be contracted (Grade 2)” と規定されています。
FAQ
- Q.入力したテキストや点字データはサーバーに送信されますか?
- いいえ、一切送信されません。すべての変換処理や画像生成は利用者のブラウザ内(クライアントサイドJavaScript)で完全に完結します。プライベートな文章でも外部へ送信・保存されることはありません。
- Q.漢字かな交じりの文章をそのまま点字に変換できますか?
- 漢字からの自動変換には対応していません。点字はすべて読みの音(表音文字)で表すため、漢字の「読み」をひらがなまたはカタカナで入力してください。また、単語の区切り(分かち書き)にはスペースを入力してください。
- Q.助詞の「わたしは」を入力しても「ワタシワ」に自動変換されないのはなぜですか?
- 点字規則では助詞の「は」「へ」を発音通り「ワ」「エ」と書きますが、「母(はは)」や「下手(へた)」のように語の一部である場合はそのまま表記します。本ツールは文脈解析を行わないため自動置換は行わず、注意を促す「表音チェック」を表示します。
- Q.「がっこう」などの伸ばす音の「う」はどう入力すればよいですか?
- 点字の規則では、ウ列・オ列の伸びる音(長音)で仮名表記が「う」となるものは長音符「ー」を用いて書き表します(例: 「がっこー」「とーきょー」)。ただし「思う(おもう)」のように動詞の語尾である場合は長音符ではなく「ウ」と書きます。
- Q.数字の後に「つなぎ符」が入るのはなぜですか?
- 点字では数字と「ア行」「ラ行」の仮名が同じ点の配置(例: 1とア、2とイ、5とラ)を使用しています。そのため、数字の直後にア行やラ行の仮名が続く場合、数字が続いているのか仮名が始まったのかを判別するために「第1つなぎ符(3・6の点)」を挟む規則になっています。
- Q.英語の点字は Grade 2(縮約)に対応していますか?
- 本ツールは Grade 1(非縮約・文字ごとの直訳)のみに対応しており、Grade 2(縮約点字)には対応していません。英語点字の逆変換欄に縮約(Grade 2)点字を入力すると誤読(予期しない文字への変換)が発生するためご注意ください。
- Q.作成した点字画像は米国 ADA などの公的標識に使用できますか?
- 米国 ADA Standards 703.3 では “Braille shall be contracted (Grade 2)” と規定されており、本ツールの Grade 1 出力は ADA 標識要件を満たしません。また、画面表示や一般的なプリンターでの印刷は平面的であり、触読可能な「凸点」にはなりません。
- Q.日本語点字と英語点字で同じ点字パターンが別の文字になるのはなぜですか?
- Unicode 規格において点字文字(U+2800〜U+28FF)は点の物理的な配置のみを定義しており、どの点がどの文字を表すかは言語や方式ごとに独立して定められているためです。例えば「1の点(⠁)」は日本点字では「ア」、英語点字では「a」を表します。
- Q.点字画像の寸法は規格通りですか?
- ツールの初期設定値は画面表示・作成用の目安値であり、公的規格値ではありません。米国 ADA 703.3.1 の範囲内に合わせた寸法プリセットを用意していますが、日本の JIS 規格の寸法は本ツールの範囲外です。なお、1行のマス数を指定した場合、単語の途中であっても指定マス数で改行されます。印刷時は倍率100%を指定してください。
- Q.点字から文字へ戻した結果(逆変換)が元の文章と一致しないことがあるのはなぜですか?
- 点字は前後の文脈や前置記号によって同じ点配置が異なる意味を持つためです。例えば「3の点(⠄)」は仮名の「ワ」と数字の「位取り点」の両方に使われ、「2の点(⠂)」は仮名の「ッ」と「小数点」の両方に使われます。読点と外字符(⠰)、閉じカギと第1つなぎ符(⠤)も同形です。また、英語点字で Grade 2(縮約)を入力した場合も誤読されます。本ツールの逆変換は目安としてご利用ください。
活用シーン
学校教育・福祉の学習
小学校や中学校の総合学習・福祉学習において、自分の名前や身近な言葉が点字でどのように表されるかを学ぶ教材として活用できます。
点字レイアウトの検討
印刷物やパッケージデザインにおいて、点字を配置する際の文字数、必要マス数、行数や占有面積の概算検討に役立ちます。
英語点字(UEB)の基本学習
国際英語点字(UEB)Grade 1 のアルファベットや大文字符、数符の配置規則を、実例を通して視覚的に確認・学習できます。
点字の基礎知識学習・文字構成の確認
母音(1・2・4の点)と子音(3・5・6の点)の組み合わせや、濁音・拗音の前置符号の仕組みを調べ、点字の論理的な構造を理解する学習に活用できます。
技術詳細
参照した一次資料
- 日本点字委員会「点字を読んでみよう!」(2008年発行、2025年一部改正): 五十音・濁音・半濁音・拗音・数字・アルファベット・基本符号の割当根拠。
https://www.braille.jp/_files/00009560/A42025.pdf - 日本点字委員会『日本点字表記法 2018年版』一部修正(2023年7月15日): 英語表記におけるUEB導入と記号差異の根拠。
https://www.braille.jp/_files/00007443/hyokiho_uebkanren.pdf - 文部科学省『点字学習指導の手引(令和5年改訂版)』: 位取り点・小数点・第1つなぎ符・外字符・大文字符・句読法およびマスあけ規則の根拠。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/material/1340250_00010.htm - ICEB『The Rules of Unified English Braille』Third Edition 2024: 統一英語点字 Grade 1、数字モード、大文字規則、記号体系の根拠。
https://iceb.org/wp-content/uploads/2025/10/Rules-of-Unified-English-Braille-2024.pdf - Unicode Standard 16.0 第21章「Braille Patterns」: 6点点字のビット配置(U+2800〜U+283F)の定義。
https://www.unicode.org/versions/Unicode16.0.0/core-spec/chapter-21/ - 米国 2010 ADA Standards for Accessible Design 703.3: 点字標識の物理寸法(直径1.5〜1.6mm、マス内点間隔2.3〜2.5mm等)の参考値。
https://www.access-board.gov/ada/chapter/ch07/
安全上の重要注意事項
※ 本ツールは日本のJIS規格(JIS T 0921等)の寸法取得・準拠確認を行っていないため、「JIS準拠」の表記は行いません。また、一般的な印刷物や画面表示は触読可能な立体(凸点)にはなりません。公共サインや実製品への採用に際しては、専門の点訳機関および当事者による触読校閲を必ず実施してください。
本ツールは基本的な点字表記規則に基づく自動変換ツールであり、すべての文脈判断(漢字の読み分け・高度な分かち書き・慣用表現・特殊音・専門記号など)に完全対応するものではありません。公共標識、配布物、製品パッケージ等の点字を作成・印刷される場合は、必ず点訳の専門家または点字読者による校閲と確認を受けてください。また、画面表示や一般的なプリンター出力は平面であり、触読可能な凸点にはなりません。
ご意見・ご要望を送る
フィードバックを送信
ツールをより良くするためのご意見をお聞かせください。
ツールへの入力欄ではありません
現在、フィードバックの受付を一時停止しています
サーバーが混み合っているか、スパム防止のための安全装置が作動しています。しばらく経ってから再度アクセスしてください。